福岡雙葉学園は近年、神に感謝するとともに、世界に目を向け、”グローバルシティズン”として活躍する女性を育てることを教育目標に掲げ、さまざまな取り組みを行ってまいりました。
”グローバルシティズンの育成”は、これからの時代を生きる子どもたちが、地球社会の一員として広い視野で考え、行動できる人に成長するための、福岡雙葉学園ならではの教育理念です。
グローバルシティズンとは、「神の恵みに感謝し、地球社会の一員であることを自覚し行動する人」を意味します。このグローバル化する現代社会の中で大切な”行動する力”。それを実現するためには”個々の高い志”が必要です。理想を掲げ、そのことに邁進していくための力を身につけるために、私たちは「志の教育」を大切にしています。「志の教育」では、自己理解、自己啓発、自己実現の三段階によりグローバルシティズンの育成を目指します。
小学校では将来の発展の礎となる心の教育に力を注ぎ、神の恵みに感謝できる素直な精神を育みます。
中学・高校では仕事や職業についてのテーマを学年ごとに設けたり、学期ごとに専門家を招いての講座を開催するなど、早い時期から生徒一人ひとりに志を持たせ、その実現のために「何をすればよいか」を考えさせる取り組みを行います。ワークショップやディスカッションを通して、生徒自身が未来像を描き、それが自らを伸ばしていく原動力となるのです。
福岡雙葉学園では、グローバルシティズン教育の入り口として小学1年から始まる英語教育など、「雙葉の英語」とも称される高校にいたるまでの充実した国際教育カリキュラムを組んでおります。これは、雙葉学園の生徒たちが自国のみならず世界に目を向ける広い視野を身につけるための基礎となります。
小学校では通常の英語授業以外にも、中学校と合同で行われる「英語暗唱発表会」や、夏休みに行われる二泊三日のイングリッシュサマーキャンプなど、英語に触れる機会をふんだんに取り入れております。
また、幼児期より英語教育にふれていた児童向けの「グローバルコミュニケーションコース」では、英語と算数、3年生からは理科と三科目の授業が英語で行われます。
中学・高校では外国人教師による週2時間のOC(英会話)を筆頭に、英語暗唱大会、イングリッシュキャンプ、プラティカルイングリッシュ、スピーチコンテストといった学内行事に力を入れております。また、国際感覚を磨くために多数の海外名門大学と提携し、生徒の海外留学を支援しております。
この国際教育カリキュラムの成果として、グスタフ・アドルフ大学、サルベレジーナ大学、ニューヨーク州立大学オネオンタ校など多数の海外大学への留学実績があります。
福岡雙葉学園では豊かな人間性と品性をもって世界に通じる女性を育てることをグローバルシティズン教育の軸としております。創立80年の伝統ある女学校の一員として、「雙葉生らしい」思いやりのある心と品性の教育を行います。
小学校でではカトリック教育と道徳教育のもと、「祈る」「学ぶ」「授けあう」を児童像として掲げ、他人をいたわることができる豊かな心の育成を目指しています。ここで形成される人間性が基礎となり、世界中の人と協力しながら「地球社会」の一員として社会のために貢献できる女性に成長するのです。
中学・高校では女性としての品性を身につけるため、女性と野心と身体の成長に合う教育を実践しています。礼法マナー教室、服育セミナー、テーブルマナー講習会など基本的なマナーの習得をはじめとし、清掃活動、募金活動などのボランティアでは、活動を通して他者のために尽くす心を育みます。