あの日くさ、桃太郎がゆうたげな。
| 桃太郎 |
「じいちゃん、ばあちゃん、あたき、鬼ヶ島にくさ、
鬼たいじにいきたかぁ。」 |
| おじいさん |
「へぇー、鬼たいじげな。そげな えずかことは、やめときない。」 |
| おばあさん |
「反対にくさ、あんたの方が、鬼に食われてしまうばい。」 |
いくらゆうたっちゃ 桃太郎は ゆうことば 聞かんやったげな。
| おじいさん |
「んなら、用心ばして 行ってきない。」 |
桃太郎はな、鬼たいじに出かけたげな。
村はずれに来たらくさ、犬が来たげな。
| 犬 |
「桃太郎さん、どこに行きよらっしゃーと?」 |
| 桃太郎 |
「鬼ヶ島に 行きよるとたい。」 |
| 犬 |
「ふくろの中身は何かいな?」 |
| 桃太郎 |
「日本一の きびだんご たい。」 |
| 犬 |
「一つ きびだんごば、やんしゃい。うちも ついてくるけん。」 |
| 桃太郎 |
「よかたい。ついてきない。このきびだんごば 食うたらくさ、
力がどんどん 出てくるばい。」 |
今度はきじが飛んできたげな。
| きじ |
桃太郎さん、桃太郎さん。ふくろの中身は何ね?」 |
| 桃太郎 |
「日本一の きびだんご たい。」 |
| きじ |
「一つ きびだんごば、やらん?うちも ついてくるけん。」 |
今度は、さるが来たげな。
| さる |
「一つ きびだんごば、やり。うちも ついてくるけん。」 |
いよいよ、鬼ヶ島に着いたげな。
| 桃太郎 |
おれは、日本一の桃太郎ぜぇ。 鬼どもは覚悟しやい。」 |
| 鬼 |
「何ば言いようとか。お前やら 食うてしまうぜぇ。」 |
桃太郎だちはくさ、みんなで協力してな、鬼ばやっつけたげな。
| 鬼 |
「こうさん、こうさん。もう悪かことは、しまっせん。」 |
桃太郎だちはくさ、宝物ばいっぱい持ってな、元気に帰らっしゃったげな。 |