• 理事長挨拶麻生 泰
  • 前理事長挨拶 幼きイエス会金森 美子
  • 幼きイエス会 日本管区長高橋 睦子
  • 90周年実行委員会実行委員長挨拶
  • 福岡雙葉中・高生徒会生徒代表挨拶
  • 創立90周年を
    迎えて

    福岡雙葉学園理事長麻生 泰

    福岡雙葉学園は創立90周年を迎えました。本日の記念式典には、カトリック福岡司教区のヨゼフ・アベイヤ司教様、カトリック大分司教区の森山信三司教様をはじめとした来賓の皆さまのご臨席を賜わりましたことを厚く御礼申し上げます。
    無事にこの日を迎えることができましたのも、幼きイエス会のシスター方、そして教職員の皆様とその諸先輩方が、物心両面の幾多の困難を乗り越えるために、たゆまぬ努力を傾けられた結果であり、現在の福岡雙葉学園があることに感謝いたします。

    国際交流が昨今のIT技術の向上とともに一気に進んでいくなかで、日本人の発信力、コミュニュケーション力の低さが、これからの日本と日本人個人の現実世界での大きな課題です。大学入学試験においても、暗記中心の受験から多面的な評価へと変化してきており、主体性や課題解決能力、対話力などが求められるようになりました。本学園では、自分の思い、意見をしっかりと表現し、発言できる生徒を育てていきます。

    世界との交流における大きな変化に対して、公立学校の対応がどうしても遅い中、私立学校が持つ対応力と使命は非常に重要であり、やりがいの大きさを感じています。それに加えて、女性の活躍する機会が増える社会情勢の中、グローバル対応力を兼ね備えたリーダー育成が可能な本学園の役割は、非常に大きくなってきています。

    本学園では、日々のカトリック教育を通して、感謝の気持ちを持ち、思いやりと奉仕の精神を身につけるように導いています。いかに自分が恵まれているのかを認識し、その幸せを大事にして、世の中に役立つ人生にしていくことが大切な務めです。そうした将来ビジョンや目標を持ち、明るく魅力を持った女性へと育てていかなくてはなりません。

    幼稚園から高校卒業までの間に、魅力のあるグローバルシティズンを育て、明るく意欲にあふれた学びの場として、学園のレベルアップに努めます。
    また、生徒にとっても、教職員にとっても、魅力あふれる学園としていく流れをつくり、神様に喜んでいただける教育機関にしていくことを、私のライフワークの一つとして実現に努めてまいります。

    令和5年10月21日

    学校法人福岡雙葉学園
    理事長 麻生 泰

  • お祝いのことば

    福岡雙葉学園前理事長
    幼きイエス会Sr.金森 美子

    創立90年おめでとうございます。
    福岡雙葉学園は今年、創立90周年を迎えます。心からおめでとうを申し上げます。

    学園創立からの学園のヒストリーを紐解いて、学園のルーツを辿ると、感慨深いものがあります。神との深い心の交わりと愛を感ぜずにはおられません。

    1933年、福岡の地に播かれた種は、たくさんの方々の献身と心のこもったお世話によって大きな樹に育ちました。

    学園は、第二次世界大戦によって、灰じんと化してしまいました。
    焼跡から学園を再建してきたシスターや先生方の並々ならぬ献身や苦労、学園に対する愛を強く感じます。

    その学園は総合学園(幼・小・中・高)として発展して参りました。
    学園の設立母体である幼きイエス会(サンモール修道院ともいわれてきましたが)は、日本に創立されて150年になります。今年6月24日に感謝ミサが東京麺町イグナチオ教会で荘厳に、盛大に行なわれました。
    その感謝ミサは、駐日教皇庁大使レオ・ボッカルディ大司教様と共に、菊池大司教様によって捧げられました。

    自分の人生の大半を福岡の地でご一緒に過ごさせていただいたことは、今の私にとって生きる力となっています。
    福岡雙葉学園が100年に向けて、学園に関わった全ての人が一致協力して、前進することを願っています。

    神様の祝福が豊かにありますように、お祈りをしています。

    令和5年10月21日

    学校法人福岡雙葉学園前理事長 幼きイエス会
    Sr.金森 美子

  • お祝いのことば

    幼きイエス会 日本管区長Sr.高橋 睦子

    学園創立90周年、おめでとうございます。
    学園の創立母体である修道会、幼きイエス会の日本管区長を務めております高橋睦子です。

    福岡雙葉学園の90年の歩みを振り返る時、その歴史の初め、その第一歩から、とても国際的な学校、地球家族の共同体であったということに、今更ながら深く感動致します。
    創立当時の福岡のカトリック教会の責任者は、フランス人のアルベルト・ブルトン司教でした。そのブルトン司教と、同じくフランス人であった幼きイエス会の日本の責任者メール・テレーズとの間のやり取りで、福岡雙葉の創立が決まりました。
    そして、学校のために福岡の地に最初に置かれた幼きイエス会の修道院は、フランス人、アイルランド人、イタリア人、日本人からなる、非常にインターナショナルな共同体でした。
    そのインターナショナルなシスターたちと、日本人の先生方が、福岡雙葉の歩みを始められました。

    それから90年。福岡雙葉は、大きく変わっていく社会の中で、変らぬ使命を果たし続けて来られました。神様の宝物であるひとりひとりの子どもたちが、その宝物としての貴さに相応しく成長していく手助けをするという使命です。
    時代時代の必要に応じて、具体的な手段や強調点は当然変化したと思いますが、ひとりひとりの人間の貴さと、人間同士のインターナショナルなつながりを大切にする価値観は、90年の間、決してブレることが無かったと信じています。

    今、91年目の歩みを始められた福岡雙葉学園の使命は、これからの社会の中で、ますます大きくなっていくと思います。自分自身と周りの人たちの貴さを知り、地球社会の一員として、与えられた力を喜んで分かち合って行くことができる人。福岡雙葉という学び舎が、これからも、そういう人たちが巣立っていく場であり続けてくださることを、私たち幼きイエス会の会員一同、心から信じ、お祈りしています。

    今日は本当におめでとうございました。

    令和5年10月21日

    幼きイエス会 日本管区長
    Sr.高橋 睦子

  • 実行委員長あいさつ

    90周年実行委員会 委員長西山 雄一郎

    2023年、福岡雙葉学園は創立90周年を迎えました。
    80周年を経て、この10年間、本校は女性グローバルリーダーの育成を目指す活動がSGH(Super Global High School)の指定を受けたり、2016年にはICT環境をいち早く整備してiPadを導入したりと、時代に合わせた教育の実践を心がけてまいりました。2020年には新型コロナウイルス感染症の大流行が、日本のみならず世界中を恐怖に落とし入れました。未曾有の事態に生徒も教職員も皆不安を覚える中で、「福岡雙葉の生徒はもちろん、学習に困っている生徒や学校の力になりたい」という思いから、本校は授業動画を全世界に配信しました。教職員一同、「カトリック学校で教員をする」ということの意義を再度考えさせられたコロナ禍だったように思います。

    先日東京の幼きイエス会修道会を訪問し、前理事長であり、私も学生時代からお世話になっているSr.金森とお会いしました。福岡雙葉に長くお勤めになったSr.金森から、90年間の想いをお伺いするつもりでしたが、シスターが私にお話しされたのは、むしろ、これからの学園の在り方と子どもたちに対する「未来への希望の言葉」でした。また、シスターだけではなく、退職された先生方や卒業生の方々からも福岡雙葉の未来への希望の言葉をかけていただきました。その中で、多くの方々が抱かれる「雙葉生の姿」を未来に繋げていくことが、今働いている私たちの使命だと強く感じました。

    昨年私は、90周年実行委員長を拝命し、90年という長い歴史のお祝いに関われる喜びと同時に、学園の歴史の重みを感じて身の引き締まる思いでした。最近、「福岡雙葉は変わった」というお話を聞くことが多くあります。かつての本校をご存じの方からすると、「変わった」と感じられることもあるかもしれませんが、本校の軸は今までもこれからもぶれることはありません。

    「子どもたちの心に『神の生きた住居』を作ること」これは創立者ニコラ・バレ神父様の想いであり、幼きイエス会のシスター方が愛と奉仕の心で取り組んでこられた、この学校のミッションです。この学校に通うすべての生徒がキリストの似姿として、他者への愛を大切に生きること…これこそが本校の軸であり、90年間大切にしてきた伝統です。

    大切なお子様をこの学園にお預けになられた保護者の皆様、90年の長い福岡雙葉の歴史の中で子どもたちのために尽力された諸先生方、常に温かくこの学校を見守ってくださる関係者の皆様など、多くの方の信頼と期待を胸に、福岡雙葉学園は10年後の100周年に向け、歩みを進めてまいります。この10年間で「カトリック学校として」の教育を再確認した本校のこれからの歩みを、引き続き温かくお見守りください。

    令和5年10月21日

    90周年実行委員会 委員長
    西山 雄一郎

  • 90周年式典
    生徒代表のことば

    今年は福岡雙葉学園が築かれて90年目となる年です。福岡雙葉学園創立90周年記念の式典という喜ばしい日に皆様にお集まりいただきましたことに感謝致します。

    90年の間、私たちの先輩方が福岡雙葉の制服やニコラ・バレ神父様のカトリック精神など、由緒ある伝統を受け継いでくださいました。他者へ思いやる心、感謝の精神が今でもつちかわれているのは、福岡雙葉学園がこの90年間ずっと大切にして育み続け、これまでの先輩方が学び続けてきたからです。自分の心に余裕を持って他人を思いやることはなかなか出来ないことです。だからこそ伝統ある福岡雙葉学園の私たちがこの精神を受け継ぎ、次の世代へと繋げられるようにしていきましょう。

    今度は私たちが福岡雙葉学園の伝統を受け継ぎながらも今の時代にふさわしい形を築き上げる番です。現に私たちは制服検討委員会を立ち上げ、伝統ある制服を変えることなくプラスアルファとしてスラックスタイプの制服を検討しています。雙葉らしさや女性らしさなどを含め、委員会全員で共に頑張っていますので、楽しみにしていてください。

    「人間は神様から創られ愛されていること、それに気づき神様への道を歩み、心が満たされるようにしてあげること。それが大切なことではないか。」これはバレ神父様が小さな学校、のちの「幼きイエス会」を創設する際に言われたことです。

    沢山の方々に私たちはとても愛されていることを知り、バレ神父様やマザー・マチルドにならって、私たちも福岡雙葉学園の生徒として神様から与えられた愛をもって他者を愛せるように、そして愛を分け合えられるように心がけていきます。

    そして、創立100周年に向けて皆さんと共に福岡雙葉学園を築きあげていきたいと思います。

    令和5年10月21日

    福岡雙葉中学校・高等学校
    高校生徒会より

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